溶損試験で効果実証済みの新しいコーティング "MARC-D"です。
溶損は、溶湯が接触する部分の合金化で融点が下がることによって生じる損傷です。
被膜 MARC-D+窒化拡散層の二重構造により溶湯接触を防ぎ、溶損を遅延させることにより耐溶損性の向上が実現しました。
PVD コーティングの前工程に窒化処理を組込むことで、被膜と母材の硬度差を小さくし、圧縮応力が緩和されます。結果として、被膜の密着性を向上させています。
膜が超緻密で耐溶着性・離型性に優れ、薄膜でも耐溶損性が向上しているため、厚膜コート品に比べ寸法変化がありません。
摩擦係数もTiN膜・TiAlN膜・AlCrN膜より低くなっています。
溶損や溶着にお困りのお客様の金型メンテナンス工数削減に貢献できる商品です。
ぜひ一度お試しください。
溶損試験(回転なし)において、MARC-D plusを含め、8種類の試料を溶湯に浸漬させたところ、他の試料に比べて、MARC-D plusは、圧倒的に溶損しないという結果を残しました。
試料3種類と未処理品1種類を用いた溶損加速度試験(回転あり)においても、MARC-D plusが最も溶損しないという結果でした。
溶着試験において、MARC-D plusを含め、8種類の試料を用いて、溶湯に浸漬させ、溶着量の比較をした結果が上のグラフとなります。
MARC-D plusの溶着量が最も少ないという結果でした。
ヒートチェック試験において、試験片表面にヒートチェックは見られませんでした。
◇ヒートチェック試験条件
・700℃ × 1,000 サイクル
・実体顕微鏡による表面観察
・観察回数は 250 回、500 回、750 回、1,000 回ごとに実施
被膜種 | MARC-D / MARC-D plus |
---|---|
適応分類 | ダイカスト用金型、金型部品、ピン |
カラー | ダークグレー |
硬度(HV) | 3000 |
膜厚 | 2.5~4.0 μm |
酸化温度 | 1100℃ |
処理温度 | 400~500℃ |
ヒートチェック試験 | 700℃ / 1000サイクル / 異常なし |
資料請求・お問い合わせは、
以下メールフォームまたはお電話からお問い合わせください。
~お電話でのお問い合わせはこちら~
受付 / 平日8:45 ~ 17:30(日・祝日除く)
CONTACT
各種お問い合わせは、
以下メールフォームまたはお電話から
お問い合わせください。
お客様のご希望の合わせてオーダーメイドで精密部品を製作しています。
弊社で取り扱っている製品の資料をダウンロードできます。
受付時間 8:45~17:30(日・祝日除く)