SS400の特徴と加工におけるポイント

SS400の特徴や用途、性質、メリットデメリットについて解説しております。

SS400は、JIS (日本工業規格) で定められた炭素鋼の一種です。一般構造用鋼として広く使用されています。

SS400は低炭素鋼であり、引っ張り強度や伸びが特徴です。

熱処理は通常必要とされないが、応力解放焼きなましを行うことがあります。

機械加工性が良いため、多くの用途に適しています。

SS400は、その良好な加工性と溶接性から、以下のような用途で広く使用されています。

• 建築構造物（ビル、橋梁など）
• 鉄道車両
• 機械部品
• ボルト、ナットなどの接続部品
• フレームや支持体

SS400は、引っ張り強度や伸びが特徴で、溶接性にも優れています。
耐腐食性は低いため、表面処理が必要な場合があります。

SS400のメリットには、加工性が良く、経済的であること、そして溶接性に優れていることが挙げられます 。

耐食性が低いため、外部環境での使用を想定する場合は表面処理が必要です。

通常、SS400は焼入れや焼き戻しを必要としません。
必要に応じて、応力解放焼きなましを行うことがあります。

SS400の一般的な表面処理をご紹介します。
※一部弊社で対応していない表面処理を含みます。

1. めっき処理

   • ニッケルメッキ:  耐摩耗性や耐腐食性を向上させるため、また美観を向上させるために行われる。装飾的な部品や高級機器の部品、そして電気的な伝導性を必要とする部品に使用されることが多い。
   • クロムメッキ:用途: 耐摩耗性、耐腐食性、そして光沢を持たせるために行われる。ピストンロッドや油圧シリンダー、装飾部品などに使用されます。
   • 亜鉛メッキ:耐腐食性を向上させるために行われます。特に外部環境や湿度の高い場所で使用される部品、例えばボルト、ナット、ワッシャー、ブラケット、フレームなどに適用されます。

2. ブラックオキサイド（黒染め）

   • 軽い防錆効果と美観の向上を目的として、工具、武器、機械部品、ボルトやナットなどに適用されます。

3. フレーム焼き付け塗装

   • 自動車やバイクのフレームに使用され、耐腐食性と美観を向上させるために行われます。